「夜間に子どもの体調が急変したとき、どうすればいいのかわからない」
「朝の診療開始時間まで待った方が良いのか判断できない…」
などと不安になることはありませんか?
深夜のお子さんの体調変化に、このような不安を感じた経験はありませんか?
小児訪問診療の夜間対応があれば、お子さんの深夜の急な体調不良にも自宅で対応できます。
この記事では夜間対応の流れや費用、利用するときの注意点について解説します。
ぜひ最後まで読んで、万が一の備えに役立ててください。
目次
小児訪問診療の概要と夜間対応の重要性
訪問診療は病院に行くのが難しい状況でも、医師が定期的に自宅に訪問し診療を行うサービスです。
訪問診療の夜間対応は、急な体調の変化で動揺するご家族の不安を解消するうえでも重要な役割を果たします。
特に、持病のある幼いお子さんは言葉で症状を伝えることが難しく、処置が遅れれば症状が悪化する恐れがあります。
夜間対応があれば病院や急患診療所へ急いで向かう必要がなく、家庭内で待機しながら安全に診察を受けられます。
結果として、深夜の移動による事故のリスクを避けられ、感染症を避けたい場合にも有効です。
夜間対応が可能な小児訪問診療を受けるための方法と診療までの流れ
緊急時はスムーズに診療を受けられるよう、事前の準備と流れの把握が重要です。
以下の4ステップを参考に、夜間でもお子さんが迅速な診察を受けられるように備えておきましょう。
ステップ | 具体的な内容 | ポイント |
---|---|---|
①日中の診療時間内に連絡 | 体調が気になる場合、訪問診療医や訪問看護師に一報を入れておく | ・自宅での対応範囲や夜間の連絡基準を事前に話し合う・夜間の連絡先を確認、冷蔵庫など目につく場所に貼る |
②訪問看護師に電話連絡 | 症状を具体的に説明し、必要であれば訪問看護を依頼する | 訪問診療医への連絡が必要か確認する |
③医師による対応 | 訪問看護師またはご家族が訪問診療医に状態を相談し、医師が必要と判断すれば緊急訪問が行われる | 処方薬が出れば、24時間対応の薬局などで薬を受け取る |
④翌日、主治医の診療を受診 | 診療時間内に普段診ている主治医の診療を受ける | 主治医でないと、状態の判断が難しい場合がある |
このような準備と流れを把握しておけば、夜間の緊急時でも慌てずに訪問診療を受けられます。
夜間対応の診療時間と緊急時の対応スピード
夜間対応の小児訪問診療では突然の体調不良や急病に対応するため、迅速な診療が必要です。
以下では、夜間対応の診療時間と対応スピードについて説明します。
利用可能な夜間診療の時間帯
多くの夜間対応の小児訪問診療では、普段から診てもらっていれば24時間、365日の体制を整えています。
ただし、地域や診療所によっては小児科医の人数が限られ、夜間のオンコール体制※づくりが難しいところもあるのが現状です。以下のような負担を分散する取り組みが検討されています。
- 訪問看護との連携体制
- 複数の診療所での協力体制
- 地域の基幹病院が支援
※呼ばれればいつでも出勤できるように待機すること
緊急時の対応スピードと連携体制の確認
お子さんの訪問診療において、緊急時の対応スピードと連携体制はご家族にとっての安心材料になります。
通常、問い合わせから診療までの流れはスムーズで、深夜でも30分〜1時間以内に駆けつけられる体制があることが多いです。
必要に応じて、救急車や他の医療機関との連携も速やかに取れるように準備されています。
小児訪問診療の夜間対応にかかる費用と負担軽減制度
夜間対応の訪問診療では、夜間・休日加算や深夜加算などで医療費が割り増しになります。
割増料金は医療機関が備えている支援体制により異なり、650円~8,100円です。
ただし、以下の助成制度の利用により、自己負担を軽減可能です。
- 小児慢性特定疾病医療費助成:対象疾患の場合、自己負担上限額まで
- 重度障害者医療費助成:障害の程度により自己負担分を助成
- こども医療費助成制度:こども医療費助成:地域により0~18歳まで医療費の一部または全額を助成
小児訪問診療で夜間利用をする際の注意点:夜間対応と通常診療の違い
夜間の対応はお子さんの急な体調変化に対応するのに便利な一方で、通常の診療とは異なる点や夜間特有の診療内容、サポートの制限が存在します。
小児訪問診療の夜間対応では、緊急性を優先するため、症状が軽い場合などには、翌日以降の通常診療を勧めることがあります。
また、医療機器や薬剤の種類が限られ、受けられる検査や治療も制限される場合があります。
結果として、診断や治療が翌日以降に持ち越されることもあるでしょう。
さらに、夜間の診療では個別の細かいサポートが難しく、応急処置や基本的なケアが中心となるのが一般的です。
これらの制限を把握しておくことで、夜間対応を利用する際に期待する範囲や準備すべきことが明確になります。
まとめ:緊急時に慌てないために、事前の準備と早めの相談を心がけましょう!
夜間の小児訪問診療はご家族の心の支えとなり、お子さんに適切な医療を提供するための心強い選択肢となります。
利用可能な医療サービスを把握し、いざという時に備えておくことが安心できる自宅療養を実現する第一歩です。
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