月途中に主治医を変更することに、不安を感じていませんか?
このような状況に直面したとき、訪問看護指示書の更新やサービスの継続が心配になるものです。

この記事では、主治医変更に伴う具体的な手続きや、サービスを途切れさせないための対策について解説します。安心して療養生活を続けられるように、ぜひ参考にしてください。

訪問看護における主治医とは

訪問看護における主治医は、利用者さんの健康状態を総合的に管理し、医療関係者に必要な指示を出す役割を担います。

主治医は訪問看護指示書を作成し、看護師などが提供するケアの内容や頻度を決定します。
そして、患者さんの病状の変化に応じて指示内容を更新するとともに、必要に応じて他の医療機関や専門医と連携を図るのです。

訪問看護師は、定期的に主治医に患者さんの状態や実施したケアを報告する決まりとなっています。重要な変化があった時には、看護師が主治医に報告し、主治医からの指示で対応します。
主治医は利用者さんの治療計画を立て、必要に応じて調整を行うため、訪問看護において連携が必須といえるでしょう。

主治医が複数いる場合の対応

複数の主治医がいる場合として、内科と精神科といった異なる診療科を受診しているケースが挙げられます。

訪問看護指示書は、主傷病(主な病気や症状)の診療を担う主治医が発行するものです。

そのため、診療科ごとの主治医が連携し、必要な指示内容を漏れなく記載した指示書を発行してもらえるように、依頼しましょう。

訪問看護で月途中に主治医変更が必要となるケース

主治医の変更が必要となるケースは、さまざまです。
利用者さんの健康と安心を第一に、ケースごとに適切な対応をとりましょう。

1. 利用者さんの病状が急変し、専門的な治療が必要となった場合

病状が急変した際、現在の主治医の専門分野では対応が難しい場合があります。
このような状況では、迅速に専門知識を持つ医師に引き継ぐことが求められます。
例えば、認知症の利用者さんが心疾患を発症した場合、心臓専門医に引き継ぐことが必要です。

2. 訪問診療への移行時

利用者さんの状態が変化し、通院が困難になった場合、訪問診療へ移行する場合があります。 このとき、訪問診療を行う医師に主治医を変更することになります。 訪問診療への移行は、より包括的な在宅医療を受けられるようになる重要な転換点です。

3. 利用者さんやご家族の希望

利用者さんやご家族の希望で、主治医を変更することもあります。
例えば、現在の治療方針に満足していない場合や、より信頼できる医師に見てもらいたい場合です。
また、引越しやその他の生活環境の変化により、通いやすい場所にある医療機関の医師に変更することも考えられます。

4. 主治医の都合(転勤や退職)

主治医の転勤や退職により、主治医を変更しなければならない場合もあります。
突然のこともあり、利用者さんやご家族の気持ちが動揺しやすいです。
この場合、医療の継続性を確保するために、新しい主治医を速やかに選ぶ必要があります。

月途中の主治医変更時の訪問看護の継続方法

月途中に主治医を変更する場合でも、訪問看護を途切れさせずに継続することは可能です。
ポイントは、新しい主治医からの迅速な訪問看護指示書の発行や、訪問看護ステーションとの連携です。

具体的な手続きと対策について、解説します。

訪問看護の継続に必要な手続き

訪問看護を継続するためには、新しい主治医からの訪問看護指示書を取得することが必要です(指示書の期間が残っていれば必須ではありません)。

指示書は、現在の病状や必要な看護内容を、医療関係者に伝えるための重要な書類です。新しい主治医に現在の状況を詳しく説明し、適切な指示書を発行してもらうように依頼しましょう。

また、変更手続きが完了するまでの間、訪問看護ステーションとの連携を保ち、継続的な看護サービスを受けるための調整を行うことも大切です。

訪問看護サービスを途切れさせないための対策

看護サービスを途切れさせないためには、いくつかの対策を講じることが重要です。

  • 新しい主治医と速やかに面談し、訪問看護指示書の発行を依頼する
  • 訪問看護ステーションと密に連絡を取り合い、情報を共有する
  • ケアマネジャーと協力し、計画的に手続きを行う など

これらの対策を講じることで、安心して療養生活を続けることが可能になります。

主治医変更による影響と注意点

主治医の変更は、訪問看護サービスに様々な影響を及ぼす可能性があります。

  • 治療方針や看護などの指示内容が変わる可能性がある
  • サービス提供に一時的な遅れや混乱が生じる可能性がある
  • 訪問看護ステーションが変更となれば一から関係構築が必要となる など

そのため、主治医の変更に際しては十分な準備を行い、医療関係者と情報を共有しておくことが重要です。

また、費用面での影響についても確認が必要です。主治医変更に伴う新たな診察料や、訪問看護指示書発行の費用が発生する可能性があります。事前にケアマネジャーや新しい主治医に確認し、必要な準備をしておきましょう。

まとめ:前もって相談し、自宅で安心できる療養生活を続けましょう

主治医の変更は、訪問看護を利用するうえで避けられないこともあります。

大切なのは、利用者さんやご家族が安心して療養生活を続けられるように、医療関係者と十分にコミュニケーションを取りながら、サポート体制を整えることです。

月途中の主治医変更で不安を感じたら、まずは訪問看護ステーションやケアマネジャーに相談してみましょう。

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