在宅医療を受けるにはいくらかかるのか?年齢によって違いはあるのか?
また、保険の適用はされるのか?
今回は在宅医療の費用について詳しく解説させていただきます。
在宅医療を始めようとする患者様とご家族にとって、在宅医療にどれぐらい費用がかかるかは重要な問題だと思います。
以下の3点が在宅医療にかかる主な費用です。
・医療機関への支払い
・薬局への支払い
・介護保険の自己負担など
介護保険や院外薬局などの費用に関しては人によってかなり違いが出るため、今回は訪問診療自体の費用について解説します。
※往診は自由診療の範囲に入るため、保険の適用外となります。
◾️自己負担割合
健康保険の種類によって、在宅医療に要した医療費の1割から3割までの自己負担が生じます。
・0歳~小学校就学前の乳幼児 医療費の2割
・小学生以上69歳以下の方 医療費の3割
・70歳以上75歳未満の方 医療費の2割
・75歳以上 医療費の1割
また、これらの医療費負担を軽減する様々な制度があります。
例えば、在宅患者さんの中には、難病や障害制度などによって、医療費が大幅に軽減される方がいます。
また、高額療養費制度によって、医療機関や訪問看護ステーションに対しての支払いについては、低所得者の高齢者は月8,000円、一般の高齢者は月12,000円までとなるなど、限度額以上の支払いは免除されます。
薬剤費も合わせて月あたりの医療費の合算のうち、限度額を超えた分は、後に還付を受けることもできます。
◾️70歳未満の月額自己負担限度額
・上位所得者 150,000円+(医療費-500,000)×1%
・一般 80,100円+(医療費-267,000)×1%
・低所得者 35,400円
・高額長期疾病患者(慢性腎不全、HIV,血友病):1万円
・人工透析を要する上位所得者(月収53万円以上)については自己負担限度額3万円
◾️70歳以上、75歳未満の自己負担限度額
・現役並み所得者
世帯単位(入院・外来) 80,100円+(医療費-267,000円)×1%
個人単位(外来のみ) 44,400円
・一般 62,100円
・低所得者II 24,600円
・低所得者I 15,000円
・高額長期疾病患者の自己負担限度額(月額):1万円
◾️75歳以上の自己負担限度額
・現役並み所得者
世帯単位(入院・外来)80,100円+(医療費-267,000円)×1%
個人単位(外来のみ) 44,400円
・一般
世帯単位(入院・外来)44,400円
個人単位(外来のみ) 12,000円
・低所得者II
世帯単位(入院・外来)24,600円
個人単位(外来のみ) 8,000円
・低所得者I
世帯単位(入院・外来)15,000円
個人単位(外来のみ) 8,000円
・高額長期疾病患者の自己負担限度額(月額):1万円
いかがでしたでしょうか?
今回は「在宅医療にかかる費用とは?」について、ご説明させていただきました。お近くの在宅医療対応の医療機関はコチラから検索可能です。
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