「訪問看護は子どもも利用できるの?」
「利用したいけど、どうすればいいの?」などとお悩みではありませんか?
訪問看護は、自宅で医療ケアや日常生活の支援を受けられる心強いサービスです。
お子さんの慢性疾患や障がいに対応し、ご家族全体の負担軽減にもつながります。
この記事ではお子さんが訪問看護を利用できる条件から利用方法の流れや提供される内容や利用可能な助成制度まで解説していきます。
大切なお子さんに最適なケアを選ぶ参考として、ぜひ最後までお読みください。
目次
訪問看護とは?子供が利用できる条件と特徴
訪問看護とは、医療や介護の必要がある方の自宅に看護師が訪問し、専門的なケアを提供するサービスです。
お子さんが対象となる訪問看護は病院での長期入院を避け、自宅での生活を送りながら適切な医療やサポートを受けることが目的となります。
訪問看護の基本的な仕組みと利用のメリット
訪問看護は医師の指示に基づいて、看護師やリハビリの専門職が自宅で医療ケアやリハビリを提供する仕組みです。
利用のメリットは、自宅で医療的なケアを受けられるため、通院や入院の負担が軽減されることです。
また、ご家族とともに生活しながら治療を続けられるため、お子さんの精神的な安定を図れます。
訪問看護は、医療と生活の両方をサポートする役割を果たします。
対象となる主な疾患例:慢性疾患、障がい、緩和ケアなど
- 小児がん
- 神経難病
- 身体障がいや知的障がい
- 心疾患や糖尿病などの慢性疾患
- 人工呼吸器を必要とする呼吸器疾患 など
訪問看護が対象とする疾患には、慢性疾患や重度の障がい、さらには終末期の緩和ケアが含まれます。
具体的には、以下のような疾患や障がいを持つお子さんが対象となります。
子供が訪問看護を利用する方法と流れ
お子さんが訪問看護を利用するための方法と流れを理解することは、適切な支援を受ける第一歩です。
以下に、具体的な準備と進行の手順、相談先を紹介します。
利用開始までの具体的な流れ
訪問看護の利用は一般的に以下のような流れを踏みます。
- 1.主治医への相談と訪問看護指示書の取得(約1~2週間)
主治医に相談し、訪問看護の必要性を確認したうえで、訪問看護指示書を発行してもらう。 - 2.訪問看護ステーションの選定と契約(約1週間)
地域の訪問看護ステーションを調べ、お子さんに必要なケアを提供できる施設を選ぶ。ステーションと面談を行い、サービス内容や料金について確認した後、契約を結ぶ。 - 3.サービス開始(契約後すぐ)
必要書類がそろい、契約が完了したら訪問看護がスタートする。サービス内容や頻度がその都度調整される。
初回相談から利用開始まで通常2~3週間程度必要です。
緊急時は医療機関と相談の上、より短期間での開始も可能な場合があります。
訪問看護の利用を検討する際は、早めの相談がスムーズな開始につながります。
相談窓口
訪問看護の利用に関して不安や疑問がある場合、以下の相談先が役立ちます。
相談先 | サービス概要 |
---|---|
主治医、かかりつけ病院 | 訪問看護を利用する第一歩で、主治医がお子さんの状態を把握し、必要性を判断 |
自治体の窓口(福祉課や子育て支援センター) | 訪問看護サービスに関する制度や医療費助成制度関する説明、相談対応 |
地域の訪問看護ステーション | 利用方法や提供可能なサービスについて相談可能。インターネットや地域の福祉ガイドでも探せる |
患者支援団体 | 当事者同士の情報共有、疾患に特化した支援情報を得られる |
子供の訪問看護で受けられる具体的なサービス内容
訪問看護ではお子さんが安心して自宅で生活を送れるよう、医療的ケアから生活支援やご家族の支援まで病状や年齢に応じた幅広いサービスが提供されます。
医療的ケア(吸引、点滴、投薬など)
医療的ケアは、訪問看護の中核となるサービスです。
訪問看護では、以下のような医療的ケアに看護師が自宅で対応します。
- 吸引ケア
- 薬の投薬・管理
- 医療機器の管理
- インスリンの管理
- 経管栄養や点滴投与
- 胃ろう・気管切開の手入れ など
通院の負担を軽減できるうえに、専門知識を持つ看護師がケアや医療機器の管理を担当するため、ご家族も安心して日常生活を送れます。
日常生活支援とリハビリテーション
訪問看護は、日常生活の支援やリハビリテーションも行います。
たとえば食事や入浴の介助や日々の体位変換を通じて、お子さんが快適な生活を送れるようサポートします。
またリハビリテーションでは、身体機能を維持・向上させる運動や訓練が可能です。
生活を支えるだけでなく、子どもの成長や発達を促進する役割もすのが特徴です。
ご家族だけでは難しいケアが提供され、お子さんがより自立した生活を目指すきっかけにもなります。
家族支援や精神的ケア
医療的ケアが必要なお子さんを抱えるご家族は、身体的・精神的な負担が大きくなることがあります。
訪問看護ではご家族が抱える不安や悩みに寄り添い、必要に応じて相談に応じることが可能です。
また、看護師や専門スタッフがお子さんの状態を説明し、自宅での対応について助言を行うことで、ご家族の負担軽減を図ります。
さらに、地域の福祉サービスや支援機関との連携を通じて、ご家族全体を支える体制が整えられます。
これらの取り組みにより、ご家族は息抜きする時間を確保できるでしょう。
ご家族が安心してお子さんと向き合える環境が整備され、子どもの療養生活を支える力が向上します。
子供の訪問看護にかかる費用を軽減する制度
訪問看護の利用には費用がかかりますが、医療保険が適用されるため、主に以下の助成制度の利用によって経済的負担を軽減できます。
- 1.小児慢性特定疾病医療費助成:
- 対象疾患の場合、自己負担上限額まで
- 2.重度障害者医療費助成:
- 障害の程度により自己負担分を助成
- 3.こども医療費助成制度:
- こども医療費助成:
- 地域により0-18歳まで医療費の一部または全額を助成
- こども医療費助成:
お子さんに該当する助成制度を活用し、ケアに必要な訪問看護を無理なく受けられる環境を整えましょう。
まとめ:訪問看護を利用し、ご家族みんなの生活を豊かにしましょう
訪問看護は、医療的ケアを必要とするお子さんやご家族の支えとなるサービスです。
提供する具体的なケアやサポートは、お子さんの健康管理と生活の質向上を助けるだけでなく成長・発達やご家族の負担軽減にも役立ちます。
必要な情報を収集し、支援を受けることで、お子さんを含めたご家族全体の生活をより豊かにする第一歩を踏み出しましょう。
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